>> デリカD5 |
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最近多くの車種で採用されている「電子制御スロットル(ドライブ・バイ・ワイヤー)」。アクセルペダルとスロットルバルブを直接ワイヤーで繋いで機械的にスロットルの開閉をしていたものを、スロットルポジションセンサーとスロットルバルブモーターの間を電線で繋いで電気的にスロットルを開閉させる様にしたものです。 これによりアクセルの踏み代と実際にスロットルの開き度合いを電気的にECUなどで制御することが出来るようになり、燃費の向上や排ガスの低減、トラクションコントロール等に利用されています。 もともとは航空機の制御に使われていたものがF1に伝わり最近、一般の量販車にも使われるようになりました。ちなみに「ドライブ・バイ・ワイヤー」の「ワイヤー」は電線の意味です。 デリカD:5も電子制御スロットルを搭載しており、ECUにて制御されています。実はこれがやっかいでデリカD:5という車の性質上、どのようなドライバーが乗っても安全に運転できるようにアクセルレスポンスを悪くしてあるのです。アクセルを踏む量に対して実際のスロットルの開き具合はそれ以下で、走り出す時になかなかスピードが乗っていかない、反応が悪いなどのデメリットが出てきます。よく言う「モッサリ感」のある状態になります。これを解消するためには、デリカD:5を制御しているECUの設定を変更すれよいのですが、一般のドライバーが簡単には出来ません。そこで各メーカーから開発されたのが「スロットルコントローラー」です。 スロットルコントローラーは、スロットルポジションセンサーから出たアクセル開度の信号に補正をかけ、信号を増減してスロットルバルブモーターに伝えます。これによってECUで制御された状態よりスロットルをより開いたり、より閉じたりしてドライバーの好みのスロットルワークが出来るようになります。 デリカD:5での実際の作業としては、簡単でアクセルペダルにあるスロットルポジションセンサーから出ているコネクターを外し、デリカD:5専用のケーブルを割り込ませる形をとります。後は電源として常時電源やイグニッション電源を配線します。どのメーカーもほとんどの場合、制御する本体と車種専用ケーブルを購入することになります。 制御もいろいろなモードがあり、アクセルをあまり開かなくする「ECOモード」、きびきびした運転をしたい時などは「SPモード」などとボタン1つで簡単に変更することが出来ます。パワーが上がったのではないか勘違いするぐらい過激なモードを選べるものもあります。 簡単な取り付け作業で今までイライラしていたスタートのモッサリ感や思い通りにならないアクセルワークを少しでも解消出来るのでよいパーツではないでしょうか。 |
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