プリウスでは30系も40毛系、純正マフラーに採用されているのは多段膨張型構造です。このマフラー構造は長期間使用しても消音能力が損なわれるということは多くありません。
しかしマフラーは車体の一番底に取り付けられているため、車外の様々な環境に直接影響を受けてしまいます。純正マフラー本体の劣化はあまり心配することはないにしても、マフラーを固定しているボルトの腐食、マフラーを車体に連結するフックの破損や腐食なども起きることがあります。またプリウス使用中に触媒劣化が進行して騒音基準をクリアできなくなるケースもあります。さらにプリウスの純正マフラーがどうもデザイン的に好まないというマニアックな愛用者もいます。
こうした色々な理由で、マフラーを取り換えることになります。
プリウスのマフラーを取り外す際に幾つか注意点があります。
作業中に車体表面に付着している埃やマフラー内の煤を吸い込まないよう、作業者はマスクをつけたり保護メガネを着用したりするとよいでしょう。初めに車体をジャッキアップしてタイヤを外します。
作業の開始前には、ジャッキアップ後のプリウス車体が十分に安定しているかどうかを確認します。またパーキングブレーキがかかっていないと車体が思わぬ時に動いて不意の事故に繋がる危険性もあります。ですから、マフラーを取り外す前に慎重に確認しましょう。腐敗がひどくなり錆などによってマフラーとフランジの固定ボルトが固着した際には、レンチ等でボルトに力を加えます。その弾みでジャッキが外れてプリウス車体が落下してくるおそれもあります。ベテラン整備士でも、マフラーの取り外し作業には取り付け作業以上に安全に配慮する事を常に意識しています。
こうした点に配慮して、さあ、あなたもマフラー交換に挑んでみましょう。プリウスのマフラーの交換は個人のDIYでもそれほど難しい作業工程ではありません。交換方法は弊社DVD通りに学べば、すぐにマスターできます。
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