ランサーエボリューションX　ECUデータの書き換え

最近の車は、エンジンや運転機能のほとんどをECUというマイクロコンピュータで制御されており、このECUのデータ一つで車の性格を簡単に変える事ができます。

ランサーエボリューションXにもエンジンルーム助手席側にECUが取り付けられています。

ECU内には燃料噴射量を決める燃調マップや点火時期を決める点火時期マップ、バルブタイミングを決めるMIVECのマップなどエンジンを動かすために重要なデータやスピードリミッターやレブリミッターなどのリミッター関係、電子スロットルや冷却ファンを制御するためのマップなどが記憶されています。

このようなECUデータは、外部からのアクセスで書き換える事ができ、チューニングパーツを取り付けたランサーエボリューションXに合わせて最適な状態に変更するチューニングが現在主流になっています。

昔であれば、キャブレターのジェットを交換したり、デスビを進角させたり、カムスプロケットを調整したりなど、かなりの手間と時間をかけてしていたことが今ではパソコンのキーボードで数値を入力するだけで簡単に変更する事ができるようになりました。

ランサーエボリューションXのECUデータを変更するにはECU内部にアクセスしなくてはなりませんがステアリングコラムの下にあるODB2ポートから簡単にアクセスする事ができ、作業的にもコネクタを繋ぐだけと至って簡素な作業で済んでしまいます。

しかし作業は簡単でも書き込むECUデータを作り出すのが大変難しく素人が浅い知識で簡単に作り出す様なものではありません。

ECUのデータというものは変更したことによって素晴らしい車にする事も出来ますし、逆に簡単にエンジンを壊す事もできるものなので安易に触らない方が良いでしょう。

ECUデータを書き換えるのであればランサーエボリューションXをよく知り信頼のできるメーカーやチューニングショップのものを選択する事が大切です。