>> ランサーエボリューション |
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ランサーエボリューションXは、2000ccという比較的少ない排気量のエンジンでありながらほとんどの国産車を寄せ付けないパワー性能をもった車です。 ターボエンジンが無かった頃から排気量の少ない車の画期的なチューニング方法として排気量アップというものがありました。 これは、直径が少し大きいピストンとストローク量の多いクラックシャフトの組み合わせでエンジンの絶対的排気量を大きくしてパワーを稼ぐ方法で、簡単にパワーアップが出来ない自然吸気エンジンではよく行われていました。 しかし、エンジンを降ろしたり、シリンダーブロックをボーリング加工したりと手間のかかる作業が必要な事と高価なパーツを必要とするためになかなかとっつきにくいチューニング方法でもありました。 最近では工作機械や技術の方も向上し、精度も上がり工賃などの費用も安く出来るようになったのでよりハイパワーを目指す場合に使われます。 ランサーエボリューションXは、ボア86mm、ストローク86mmのスクエアストロークになっていて低速トルク型と高回転型の中間的な比率になっています。 ランサーエボリューションXで排気量アップをするのであれば発売されているキットを組み込む形になり、そのキットによって排気量設定はまちまちですが、大体ボア87mm×92mmかボア87mm×97mmくらいのものがあり、前者は2188cc、後者が2307ccとなります。 単純に排気量だけで見れば後者の方がよさそうに思えますが、ノーマルのものと比べるとかなりロングストローク型になり高回転が厳しくなりタービンを回す力も弱くなるので逆に前者の排気量が少なくてもタービンを元気よく回せる高回転が使えるエンジンの方がパワーが稼げそうです。 ランサーエボリューションXのエンジンを排気量アップをしたとしてもエンジンの外観から見てもほとんどわかる事はありませんが、排気量アップをした車を公道で利用するには、車検証の記載事項の変更をしなけらばならず、その際に自動車税の額も変更になる場合があるので法律的にも注意が必要です。 |
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