>> ランサーエボリューション |
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WRCで勝つために作られたランサーエボリューションの10代目、ランサーエボリューションXには新開発の4B11エンジンにTD05HA-152G6-12Tタービンが取り付けられています。 ターボエンジンは、排気の圧力を使って回るタービンの力をつかって吸入空気をシリンダー内に押し込んで高いパワーを絞りだすものですが、ここで問題になってくるのが、空気を圧縮したときに発生する熱とタービン近くを通ってきたためにうけてしまう熱です。 吸入空気が熱をもってしまうと空気が膨張し、それによって吸入空気内の酸素量が少なくなりシリンダー内での爆発が弱くなってしまいます。 この状態にならないようにするためにランサーエボリューションXには空冷式インタークーラーが標準装備されていて圧縮とタービンからうけた熱を冷やして酸素の充てん量を増やすという措置が取られています。 ランサーエボリューションXには、ラジエーターの前側に比較的大きくよく冷えるインタークーラーが付いていますが、更にハイパワーを目指すためには、交換する事も考えられます。 インタークーラーを選ぶには2つの項目を見極める必要があります。 一つは圧力損失で、空気を冷やす為に作られたフィンの量や形状によりタービンで圧縮した圧力が下がってしまう事と、もうひとつは冷却性能で、いかに圧縮空気の温度を下げられるかという事です。 このふたつは相反する性質を持っているので自分がどちらを優先するのかを考えた上でのインタークーラー選びを心がけたいです。 交換にあたっては、バンパーを外す作業が伴いますが、取り付けそのものは置き換えるだけの簡単な作業ですが、ハイパワー用に作られたものの中には、少し加工が必要なものもあります。 ランサーエボリューションXは、インタークーラーを交換するだけでもパワーアップする事が出来ますがやはりトータルでのチューニングが必要だと思います。 |
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