ランサーエボリューションX　スポーツサーモスタットの取り付け

ランサーエボリューションXでスポーツ走行をするとクーラントの水温やエンジンオイルの油温が簡単に上がってしまい熱ダレが起こりやすいので、パワーアップと共に冷却性のアップも同時に行うのが常識になっています。

冷却性アップの一つとしてよく行われるのがクーラントのサーモスタットを交換するという作業です。

ご存じのとおり、クーラントは、エンジンの発熱により温度が上がりますがある程度の温度になるまではエンジン内を循環していて、ある温度になるとラジエーターへ導かれるようになり初めて冷却が始まります。

ラジエーターへ導くかどうかを決めるのがサーモスタットで、ランサーエボリューションXの場合はロアホース側のアタッチメントの中にサーモスタットが取り付けられています。

ランサーエボリューションXのサーモスタットは、76.5度位から開き始めラジエーターにクーラントを送り始めますが、冷却性を高めるためにサーモスタットのリフト量を大きく取ったスポーツサーモスタットというものに交換する事が出来ます。

スポーツサーモスタットは見た目はほとんどノーマルと変わりませんが内蔵されているバネなどの違いによって弁が開きが大きくなっておりノーマルよりもラジエーターに流れていくクーラントの量が多くなるので冷却性が高まります。

その他に、弁のリフト量は変わりませんがもっと低い温度から開き始めるようなローテンプタイプのスポーツサーモスタットというものも発売されています。

どちらも効果的ですが、あくまでも冷却の手助けという考え方でこのパーツを交換したからといって劇的に水温が下がると言ったものではありませんの注意してください。

ランサーエボリューションXへのスポーツサーモスタットの取り付けにあたってはクーラントを抜く必要があるので夏前のクーラント交換の時に同時に行うとよいと思います。