>> ランサーエボリューション |
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ランサーエボリューションXに搭載されているエンジンは4B11型のターボエンジンです。 ターボエンジンは、タービンで圧縮された空気によって高出力を出す事が出来るのが特徴でノーマルのランサーエボリューションXでは、最大で約170kPaの過給圧を発生する事が出来ます。 しかし時としてパワーを作り出すための過給圧が仇となる場合があります。 タービンは、排気ガスの一次排圧の力で排気ブレードを回転させその回転を用いてコンプレッサーブレードを回転させて圧力を得ますが、それはスロットルが開いている状態での事、逆にスロットルが開いている状態から急に閉じるとエンジン回転数が落ちるため、排圧が落ちてタービンを回す力が弱くなりますが、惰性でしばらくの間タービンは周り続けようとします。 スロットルを閉じている状態でも更にタービンは周り続けているという事は出口が無いのに圧力をかけられている状態となるのでその圧力がタービンに戻っていく形になり、本来の回転方向とは逆の回転方向に回そうとする力が加わり、タービンブレードやタービンシャフトにダメージを与える事があります。 更にタービンの回転もほぼ止まってしまうので次にスロットルを開けた時には回転が上がりにくくなり、過給圧のレスポンスが悪くなってパワーの谷間が出来てしまいます。 これらの状況を防ぐために、ランサーエボリューションXを含むターボエンジンの車にはブローオフバルブというものがついており、スロットルが閉じた状態の無駄な圧力を逃がすような作りになっています。 純正ブローオフバルブは、比較的低い過給圧から逃がすような設定になっているものがほとんどでその弊害として過給圧の立ち上がりが鈍くなっています。 これを強化されたブローオフバルブに交換するだけで過給圧の立ち上がりが良くなります。 しかし、いろいろな制御が入っているランサーエボリューションXでは、個体差が激しくチェックランプ点灯の原因になる車体が多いと聞きます。 社外品のブローオフバルブには、逃がした圧力を純正同様サクションパイプ内に戻すものと大気に開放するものとがありますが効果はあまり変わらず解放する時の音を楽しむ為に大気開放型を選ぶ方がほとんどですが、大気開放型は車検には通りませんのでご注意を。 |
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