>> ランサーエボリューション |
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車重の増えたランサーエボリューションXを確実に止める事が出来るのはブレンボ製4輪ベンチレーテッドディスクブレーキおかげで、これが無ければあの暴力的なパワーとトルクを発揮させる事が出来ません。 ディスクブレーキは、ブレーキペダルを踏む力をブレーキマスターシリンダーによってブレーキフルードの油圧に変換し、その圧力をブレーキ配管を通ってブレーキキャリパーへと伝えていき制動力を生み出していますが、必ずしもブレーキペダルを踏んだ分の制動力が発生しているわけではありません。 これは、ブレーキを踏んだ力が逃げる所が2か所あるためでノーマル状態のランサーエボリューションXではこれを防ぐ手立てはありません。 1か所目は、ホイールハウスからキャリパーへとつながっているブレーキラインで、柔軟性のあるゴム製で出来ている為ブレーキフルードの油圧に負けて膨張する事によって圧力が逃げてしまいます。 これは、ブレーキラインを金属製のホースに交換する事で解消できます。 2か所目は、ブレーキペダルのすぐ近く、マスターシリンダーが付いているバルクヘッドの部分です。 バルクヘッドは、鋼板で出来ているのでいくら高剛性と言われるランサーエボリューションXをもってしても手で強めに押せば簡単にたわんでしまうくらい弱い所で、そこに取り付けられているブレーキペダルを踏む力は、バルクヘッドのたわみとして少し逃げてしまいます。 これによってブレーキのダイレクト感が失われたりコントロール性が悪化してしまいますがマスターシリンダーストッパーをつけることにより解消する事が出来ます。 マスターシリンダーストッパーは、しっかり固定できる所に取り付け、マスターシリンダーの先端部分をボルトやステーなどで固定するものです。 ランサーエボリューションXの場合、マスターシリンダーストッパーをフレームに取り付けたり、ストラットタワーバーとマスターシリンダーストッパーが一体式になったものがあります。 思っているほど足の力は強いものでバルクヘッドをたわませているとは気がつきづらいですが、取り付けた後のペダルタッチはカチッとしたダイレクトな感覚を得る事が出来るようになります。 |
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