>> ランサーエボリューション |
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ブレーキの性能としてよくいわれている事は、ブレーキの効きを表す絶対的な制動力ですがその他にも、ブレーキペダルを踏んだ時のフィーリングやブレーキ回りの冷却性も同じように扱われます。 ブレーキペダルのフィーリングは、ブレーキのコントロール性にも影響が出るものでブレーキパッドやブレーキライン、ブレーキフルードなどで変化させる事が出来ます。 ブレーキ回りの冷却性は、激しいブレーキングによって発生する熱をいかに放熱させるかによって、ブレーキパッドやブレーキローターへの影響を抑えるもので、これは強制的に冷やしてあげるしか方法はありません。 ランサーエボリューションXには、前後ともベンチレーテッドディスクブレーキが装備されていて、そのローター内部には、空気の通り道が設けられています。 これも、ブレーキ回りの冷却性を高める一つの手段ですが、これでもブレーキングによる発熱に追い付かずブレーキ回りはかなりの高温になってしまいます。 ランサーエボリューションXに装備されているブレンボ製のブレーキはキャリパーの色がひときわ鮮やかな赤い色をしていますが、キャリパーが熱を持ちすぎるとこの象徴的な赤があずき色やほとんど黒に近い色に変色してしまう事があります。 特に車重が増えたランサーエボリューションXではフロントブレーキへの負担が大きくサーキット走行をすると簡単に変色してしまいます。 最終的には、キャリパーが開いたり、ブレーキピストン周りのダストシールやピストンシールなどが溶け落ち、ピストンの固着やブレーキフルード漏れといった致命的な状態になってしまいます。 これらを防ぐためには、走行風を強制的に取り込んでブレーキ回りを冷却するブレーキ導風板を取り付ける必要があります。 ブレーキ導風板は、ランサーエボリューションXにオプション設定されていますがそれよりも社外品の大型ブレーキ導風板をお勧めしますが、下に大きく張り出しているブレーキ導風板を付けるとちょっとして段差でも擦ってしまう場合があるので注意が必要です。 |
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