>> ランサーエボリューション |
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昨今のエコブームにもかかわらず、熱い走りを楽しませてくれるランサーエボリューションXには、新開発4B11エンジンに三菱重工製のチタンアルミタービン「TD05HA-152G6-12T」が搭載されています。 このタービンは、街乗りでも十分なレスポンスを得られるように低中回転域でのブースト圧を確保できるようになっています。 そのために高回転域では、上がったブースト圧が一度下がる現象が起こってしまい安定したパワーを出し切る事が出来ないばかりか、容量が少ないために絶対的な風量が少なく400ps以上のパワーを稼ぐ事が容易ではありません。 ランサーエボリューションXでそれ以上のパワーを求めるには他のパーツとのバランスを考えながらタービンの交換をする必要があります。 ランサーエボリューションXは当初、4B11エンジンのアルミブロックの耐久性が疑問視されていましたが、今日ではそれは解消され、タービン交換をするチューニングレベルまでの耐久性がある事がわかったので各パーツメーカーからランサーエボリューションX用のタービンキットなどが売られるようになりました。 タービン交換には2種類あり、一つはノーマルのタービンとレイアウトを同じにし、エキゾーストマニホールドやアウトレットもノーマルのものを利用するというもので、中回転域も犠牲にしないタービンを使用するのでパワー的には430psくらいまでなら対応でき、費用も比較的抑える事が出来ます。 もうひとつは本格的なチューニング方法の別名フルタービンと呼ばれるもので、エキゾーストマニホールドやアウトレット、フロントパイプに至るまですべて専用のパーツに交換するもので、タービンも高風量タイプのものを使用するので低い回転域ではなかなかパワーが出せず、高回転域になっていきなりパワーの出る「ドッカンターボ」の様な特性になりますが、風量が多いので絶対的パワーを稼ぐ事ができ、500ps以上も夢ではありません。 大きなタービンとパーツの多さから、かなり高額な費用がかかるのが難点ですが走りはとんでもないことになります。 ステップアップ的に考えるならば前者の方がお勧めですが、どちらにしても信頼できるチューニングショップでの取り付けとECUや熱対策などの他のチューニングも同時に行う必要があるでしょう。 |
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