>> ランサーエボリューション |
|
![]() |
環境汚染の原因とされている自動車の排気ガスは近年触媒の発達によりかなりきれいになって来ました。 昭和48年の排出ガス規制で初めて触媒コンバータが世に出始めてから年を追うごとに規制も厳しくなりその規制のおかげで名車たちがどんどん消えていくという悲しい出来事が車の歴史には存在します。 触媒とは正しくは三元触媒(キャタライザー)といい、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を水と二酸化炭素と窒素に還元、酸化させる装置で排気ガスの浄化の作用があります。 現在公道上を走っている乗用車には必ず装着されているもので、もちろんランサーエボリューションXにも取り付けられています。 触媒自体は白金やロジウムなどの貴金属が含まれているハニカム構造の網が収められている筒の様なものでその中に排気ガスを通して有害なものを浄化します。 効率よく浄化するためには、高い温度が必要になるのでエンジン始動直後や気温の低い地域での効率低下を防ぐために触媒は比較的エンジンに近い所(排気ガスの温度が高い所やエンジンの伝導熱が伝わりやすい所)に取り付けられる事が多く、ランサーエボリューションXではタービンからそれほど離れていないフロントパイプのすぐ後ろに取り付けられています。 しかし、ランサーエボリューションXのチューニングの観点から見るとこれほど排気効率を悪化させている所はなく、ひと昔前では触媒を取り外すというチューニング方法がありましたが、環境の事を考えればこの方法は賢くありません。 そこで開発されたのが、スポーツ触媒です。 スポーツ触媒は、浄化能力は規制をクリアしつつハニカム構造のセル数を減らし、排気ガスの流れをよくしたもので、ノーマルの触媒よりも排気抵抗が少ないのでパワーを上げる手段として用いられています。 当然の事ながら規制値はクリアしているわけですから公道を走る事ができ、車検時には添付されている自動車排気ガス成績証明書を提出すれば問題はありません。 ランサーエボリューションXへの取り付けも純正と交換するだけですのでフランジのボルト4本だけの簡単作業ですが、触媒に取り付けられているO2センサーの取扱には十分気を付けてください。 |
|
純正パーツの取り外し・取り付けはメンテナンスDVD