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ランサーエボリューション9 フロントパイプの取り付け | 知らなきゃ損する自動車のドレスアップ
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ランサーエボリューション9 フロントパイプの取り付け

タービンの出口から排出された排気ガスが最初に通るところが、フロントパイプです。

正確にいえばアウトレットを通ってフロントパイプに導かれます。

このアウトレットとフロントパイプの形状などによっても車の性能に影響があります。

エンジンからタービンまでの排気ガスの圧力の事を、一次排圧、タービンからマフラーエンドまでの排気ガスの圧力を二次排圧といいます。

一次排圧は、エキゾーストマニホールドの形状等によって決まってしまいますが、圧が高すぎても低すぎても良くありません。

かたや二次排圧の場合は、限度はありますがない方が良いとされます。

二次排圧が高いという事は、タービンを回す排気ガスがスムーズに出てこないという事で、いくら一次排圧が良い状態でも、出口で詰まってしまってはタービンが良く回らないという事になるのです。

この二次排圧をいかに低減できるかというのがフロントパイプ以降の排気系チューンなのです。

ランサーエボリューション9は、タービンがエンジンの前側についています。

そこからアウトレットによって向きを変えられフロントパイプに繋がりエンジンの下のオイルパンとミッションの間をぬうように触媒まで導かれます。

ランサーエボリューション9純正の場合は、細いパイプ(φ56くらい)を使っています。

これは重心を低くするために置かれたエンジンと余裕をとった最低地上高の間を通さなければならないためで、形状もなるべく下に出ない様にエンジン下の形状に合わせてグニャグニャと曲がっています。

いかにも排気抵抗がありそうなフロントパイプなのでこれを変える事によって性能も上がりそうです。

なるべくならアウトレットも同時に交換する事をおすすめします。

アウトレットですが、タービンの出口から出てくる排気ガスの方向を変えるだけのものではありません。

タービンの出口には、実は二つの穴があいているのです。

一つはタービンを回し終わった排気ガスの出口、それともう一つは、アクチュエーターが開いてブレードをバイパスされてきた排気ガスの出口です。

この2つの出口から出てくる排気ガス同士が干渉しない様にするのもアウトレットの仕事の一つです。

ランサーエボリューション9純正は、鋳鉄で出来ており小型ですが、パーツメーカーのものはステンレス製のものが多く軽量で純正よりも大きく作られています。

フロントパイプは、アウトレットから出てきた排気ガスを触媒まで少ない抵抗で送るために曲がりの少ない太いステンレス製のパイプで出来ています。

ランサーエボリューション9への取り付け方法は、エンジン下に潜れる状態であればDIYでも作業はできます。

少し狭い場所での作業になるので手の保護を忘れない様にしてください。

あと、かなり熱くなる場所ですので、エンジンが冷めてからの作業をおすすめします。

ランサーエボリューション9は、排気効率一つで簡単にパワーが出せる車なので、バランス良くパーツを選びたいものです。




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