>> ランサーエボリューション |
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エンジンを動かすためには、燃料、空気、点火の3つが必要なのは、皆さんご存じだと思います。 この中で特に重要かつ比較的容易に改善できるのが、空気をいかに取り入れるかという事です。 大量の空気をスムーズに取り入れる事ができれば、それに合わせた燃料を混ぜて点火すれば大きなエネルギーを発生させる事ができます。 しかし、さまざまな条件下で使用することを考えると簡単にはエンジンに大量の空気を取り入れるという設計がなかなかできないのが現実です。 そこで考え出されたのが、ターボやスーパーチャージャーなどの過給機です。 ランサーエボリューション9にもターボが付いています。 これによって無理やり空気を押し込むという方法ですが、構造が複雑になるのが難点です。 吸気系のレイアウトも複雑になり、自然吸気のエンジンでしたら、エアクリーナー→サージタンク→シリンダー内という単純な経路で空気が流れていきます。 しかしこれが、ランサーエボリューション9になると、エアクリーナー→タービン(コンプレッサー)→インタークーラー→サージタンク→シリンダー内と自然吸気と比べると少し複雑になってきます。 文字で書くと単純そうに見えますが、実際のランサーエボリューション9のエンジンルームで考えてみると、FFのランサーがベースになっている関係上、エンジンのレイアウトが横置きになっています。 排気系やタービン、インタークーラーがエンジンの手前側、サージタンクなど吸気系がエンジンの奥側になっています。 という事は、エンジンをまたぐ配管が必要となってくるので、おのずと経路は長くなってしまいます。 これ自体は簡単には変更することができませんので、なるべくスムーズに滞りなく空気が流れるようにしてあげれば、エンジンにとって良いのではないかというのが、エアインテークパイプを交換するという事なのです。 ランサーエボリューション9のノーマルの柔らかいゴム製のホースや細いパイプを取り外して、吸入抵抗が減るように考えられた形状のアルミやステンレスのパイプを取り付けるという作業をするだけで、ブースト圧によってパイプが膨らんだり、ホースが抜けたりするのを防げますし、スムーズになった空気の流れで、レスポンスやパワーが上がります。 ランサーエボリューション9での作業も、ノーマルとの付け替え作業なので比較的簡単に出来ます。 場合によっては、バンパーの取り外しが必要になる場合もありますが、DIYでも十分対応できます。 |
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