ロードスター(NC)テールライトが語る個性

ロードスターのように個性のある車は例えテールライト一つを取っても容易にはモディファイ出来ません。

万人向けの車は広く偏りの少ないデザインバランスになっていますが、このＮＣ型ロードスターのように乗り手を選ぶ車は想定されたマーケットが「オープン２シーターに乗る人」という極めて狭い市場の中でデザインを確立しているので、テールライトにもより強い思想が含まれそこから更にオーナーの個性を付加するのは至難の業です。

それでも従来のデザインバランスを崩さない範囲で自分なりのカスタムやドレスアップを楽しもうとするには、各ＮＣ型ロードスターオーナーそれぞれのデザインセンスに尽きます。

スポーツカーのテールライトはその車の個性を表す非常に重要なパーツで、ＮＣ型ロードスターに於いても一目見ただけでＮＣ型ロードスターと判るような考え抜かれたデザイン構成になっています。

最近ではテールライトの電球をＬＥＤ化する事での個性の演出が流行っておりますが、これだとピットへの車の持ち込みや複雑な作業や機器、パーツの取付け無しに他人とは異なった趣を演出できる改造が可能です。

ＮＣ型ロードスターのコンパクトながら流麗なボディーデザインと発売から２０年間の成熟を考えればやはりこのテールライトからもデザイナーの苦労が感じ取れます。

世界で最も商業的に成功した２シーターオープンスポーツの３代目ＮＣ型ロードスター、その殆どのパーツが専用設計としてデザインされフロントのヘッドライトからリアのテールライトまでの間に世界の誰が見ても「ロードスター」である事が認識できる仕上がりになっているのです。

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