フェアレディZ　フルハーネスシートベルトの取り付け

フェアレディZでサーキットや峠などで縦G横Gが強く掛るような運転をしていると、体がかなり暴れてしまって正しい運転姿勢をとるのもつらい時があります。

正しい運転姿勢が取れないと、ハンドルワークやアクセルワークなどがまともに出来ず危険を感じる事があります。

フェアレディZのシートのホールド性は、乗用車としては良いのですが、フェアレディZならではの運転をすると物足りなさが出てきます。

シートのホールド性を高めるには、バケットシートの導入を考えなければなりませんが、居住性や普段の街乗りなどには不便を感じてしまいます。

そこで考えるのがフルハーネスのシートベルトです。

シートベルトは、事故や衝突を起こした時に人が怪我をしない様に取り付けられるもので、フェアレディZを含め、一般の車には3点式シートベルトの装備を義務付けられています。

ここでは、体の保護というよりは、体の固定という意味で使用します。

フルハーネスシートベルトは、一般的に4点式から6点式まであります。

中でも良く使われるのが4点式です。

腰回りの左右から2本、肩越しに2本と全部で4本のベルトで体を固定します。

ノーマルのシートベルトみたいにリールを使って伸び縮みするわけではないのでドライバーに合わせて4本のベルトの長さを調節しておきます。

ベルト同士をつなげるバックルも純正みたいなパチンとはめるバックル式やF1の様なレバーリリース式などがあります。

使い勝手を見るとやはりバックル式の方が良いでしょう。

ベルトの幅にも2インチ、3インチなどがあります。

これらを装着すれば強いGにも耐えられますし事故などの時もフロントガラスに突っ込む事はなくなるでしょう。

しかし体がしっかりとシートに抑え込まれた状態になるので普段の使用には向きませんし、道交法では、シートベルトとして認められていません。

街乗りの場合は純正のシートベルト、サーキットでは、フルハーネスといった具合に使い分けるとよいでしょう。

取り付け方自体は簡単ですが、ベルトを取り付ける場所は必ずボディーに直接付いていなければならないので、ボディーの穴開け加工が必要になります。

リアシートがないフェアレディZの場合は、特に肩ベルトの取り付け部分に少し悩みそうです。

出来れば、バケットシートとの併用がベストだと思います。