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フェアレディZ ローテンプサーモスタットの取り付け | 知らなきゃ損する自動車のドレスアップ
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フェアレディZ ローテンプサーモスタットの取り付け

フェアレディZのVQ37VHRは、熱に弱いとよく言われます。

フェアレディZのエンジンルームを見ると狭いところにびっしりと詰め込まれたエンジンや補器類。

これを見るだけでも「冷却系はキツイな」と納得してしまいます。

エンジンの冷却は、主に冷却水をラジエーターに流して走行風やファンの力で冷却水を冷やし、その冷えた冷却水をエンジンに戻して冷やすというのが一般的な方法です。

しかし常にラジエーターで冷やしているわけではありません。

たとえば、始動直後や氷点下の気温などエンジンを冷やす必要がない時もあります。

そのような時にラジエーターでどんどん冷やされてしまったらエンジンによくありません。

そこでこのような状態にならない様に冷却水の経路には、サーモスタットが付いています。

サーモスタットは、ある一定の水温になるまではラジエーターに行く経路を遮断し、エンジンの周りを巡回させるようにします。

これによってエンジンの熱が冷却水に伝わり、ちょうど良い水温まで温めます。

その後、一定の温度を超えるとサーモスタットの弁が開きラジエーターに冷却水が流れるようにしてそれ以上水温が上がらない様に冷やします。

フェアレディZの場合は、約77℃くらいで弁が開くサーモスタットがついていますが、高回転を多用するような運転をしているとすぐに水温が上がってしまいます。

水温が上がりすぎると、同時にエンジンオイルの油温も上がってきますのでガスケットが抜けたりオイルが切れたり最悪エンジンが焼きついてしまう場合もあります。

それを防ぐには、水温が上がり始めたら純正のサーモスタットの設定よりも早めにラジエーターに冷却水を送れるように低めの水温からサーモスタットの弁を開いてあげればよいのです。

この機能を果たすのがローテンプサーモスタットです。

メーカーにもよりますが、約62℃くらいから弁が開くため水温の上昇を遅らせる事ができます。

但し、あくまでも水温の上昇を遅らせるだけで、冷却能力を上げる訳ではありません。

冷却能力を上げるには、冷却水の交換やラジエーターの交換をしなければなりませんので注意してください。

取り付けは、比較的簡単ですが冷却水を一度抜かなければなりませんので、エア抜きなどの付帯作業が伴います。

フェアレディZは、ラジエーターロアホースの繋がっているハウジング内についていますので純正を外してローテンプサーモスタットを取り付けます。

取り付ける際はガスケットは古いのを使い回しせずに必ず新品を使ってください。

冷却水漏れの原因になります。




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