CR-Z車高調サスペンションの取り付け

モーターのアシストを得て走る、エコカーのCR-Zは、1100kg前後の軽い車両重量と空気抵抗が低いボディーも手伝って、パワフルとはいきませんが軽快な走りが出来る唯一のエコカーです。

ハイブリッドカーですので、フロントのボンネットには1500ccのエンジンとアシストするモーター、リアのラゲッジルーム下には、モーター駆動用のコントロールユニットとモーター用の大型バッテリーというような前後の重量配分を考えた搭載方法をとっています。

この適切な重量配分の車をどのように走らせるかを決めるものがサスペンションの設定です。

ノーマルサスペンションは、ゴツゴツ感は抑えられていますが、ホンダの車としては柔らかめの設定です。

そのために足回りを変えるオーナーのかたが多いのですが、CR-Zの場合は、少し注意をした方がよいポイントがあります。

CR-Zは、一般の車にはないような挙動が少し出ます。

車体の前には、重量物のエンジンとモーター、そしてハイブリッド車ならではの後ろにも重量物の大型バッテリーが積んであるのが原因となっています。

一般の車の場合はFFであろうがFRであろうが4WDであろうがミッドシップでなければ重量物はフロントよりに搭載されてフロントヘビーの状態になっています。

しかしCR-Zの場合は、前述の通りに後ろにもおもりが乗っているので、一般的なサスペンションの考え方では、まともな足回りはできません。

パーツメーカーから発売されている車高調サスペンションにはCR-Z用として売られていますが、ここが注意点です。

ハイブリッド車としてのCR-Z用なのか、CR-Zの取り付けできるからCR-Z用なのかという事です。

CR-Z用のサスペンションとしてよくFIT用の足回りをベースにしている商品がありますが、これはあくまでもフロントヘビーのFFで設計されたものですので、独特の動きをするCR-Zには基本的な設計が合わない事もあります。

車高調サスペンションを取り付ける予定のある方は、それがCR-Z専用設計のものなのかを調べてから購入する事をおすすめします。