ランサーエボリューションX　HIDヘッドランプの交換

ランサーエボリューションXのGSRにはD2S型のHIDヘッドランプ（RSはハロゲン）が搭載されており従来のハロゲンランプより格段に明るくなっています。

HIDとは、High Intensity Dischargedの略で12ボルトの電圧をインバーターで交流化しイグナイターで約2万ボルトまで昇圧しバラストで安定させながらHIDバーナー内でアーク放電させるもので、ハロゲンと比べて高寿命、高光度が特徴で消費電力が少ないのもメリットの一つです。

ランサーエボリューションXには35WのHIDヘッドランプがついており、更に明るい55WのHIDヘッドランプもありますがもともとワット数は低くてもハロゲンの倍の明るさがあるので35WのHIDヘッドランプで十分な明るさを得る事ができます。

今までのハロゲンランプの場合、もっと明るさを求めようとするときにリレーを配線してバルブを100Wクラスのものに交換するのが普通でしたが、HIDの場合はワット数よりも色温度というもので明るさを得ようとする傾向が強くなっています。

色温度とは光の色合いの事でK（ケルビン）という単位を使います。

色温度が高いと白から青っぽく見えるようになり、実際の明るさは変わらないのですが色的に明るくなったように見えるようです。

ランサーエボリューションX標準の色温度は4300Kのバーナーが付いているので少し黄みがかった白い色でもともと配光があまりよくないので少し暗く感じてしまいます。

夜の運転を更に安全にするために色温度の高いバーナーに交換してみましょう。

まずはバーナー選びですが、必ずD2S型の純正交換タイプのものを選びます。

色温度もあまり高いものを選ぶと青くなりすぎて雨の日などかえって見にくくなってしまいますし車検も通りません（ヘッドライトの色は白）ので6000Kぐらいがちょうどよいと思います。

ランサーエボリューションXでの交換にはヘッドライトユニットを取り外した方が楽ですが、バンパー外しやヘッドライトユニット外しに結構手間がかかるので、タイヤとホイールハウス内のインナーカバーを外して下からアクセスする方のが効率的です。