ランサーエボリューションX　バケットシートの取り付け

ランサーエボリューションXのGSRには、ハイレベルの走りを支えるために標準でもレカロ社製SR-11のOEM版のスポーツシートが取り付けられています。

このシートは、グレードによってファブリック地と本革と合成皮革のコンビネーション地のものがあり、張り出したショルダーサポートやサイドサポートで激しいコーナリングの横Gにも耐えられるようになっています。

ランサーエボリューションXのものも含め、一般的に量産車に取り付けられているスポーツシートと呼ばれるものは、スポーツ走行時の激しい動きにある程度は耐えられるようにはなっていますが、一般的な使用時に不満の声が上がらないように居住性や使い勝手なども考慮する必要があり、柔らかいクッションやリクライニング機能、ヒーター機能など実際の走りには不利になる（重量増）装備がたくさんつけられています。

ランサーエボリューションXをGTカーとして扱うのであればそれはそれで良いとは思うのですが、歴代ランサーエボリューションの歴史を見てもランサーエボリューションXと競技車としての関係はぬぐえず純正レカロではものたりなさ感じてしまいます。

こんなランサーエボリューションXにピッタリなシートが純粋なスポーツ走行用のバケットシートです。

バケットシートは、樹脂製のシェルと呼ばれるシート本体に、必要最低限のウレタンパッドと布のカバーが取り付けられ、純正に比べるとはるかに軽量になっています。

形状も純正シートの様な中途半端なものではなく、サイドサポートやショルダーサポートなどは高くせり出し、シートに座るとほとんど動けない位ガッチリと体がサポートされ、かなりの横Gでも運転姿勢を崩す事はありません。

その代わりに、リクライニング機能も無く、シートの乗り降りも少し大変になりますがシート装着時に自分の運転姿勢に合わせて取り付けることができるので問題はありません。

バケットシートを取り付けるには、専用のシートレールが必要で、取り付けるバケットシートのメーカーによっても取り付け方が違うので、バケットシート側、車体側両方に適合するシートレールを選ぶことが大切です。