ランサーエボリューションX　トランクフードの交換

ランサーエボリューションは、当初は小型・軽量の1800ccの小型セダンボディーに2000ccのターボエンジンの組み合わせが特徴のラリーのベース車両として生みだされましたが、ランサーエボリューションXになってからは、三菱のフラッグシップ車として初めてカタログモデルとして発売されました。

スポーティーセダンとして位置づけられた以上、いままでのランサーエボリューションと同じように運動性能だけを考えていればよいわけではなく、一般の乗用車としての居住性や静寂性、使い勝手なども考慮しなければならなくなり、快適装備や遮音材などの走りの観点からみると余計な装備がたくさん付けられるようになった結果、運動性能に影響が大きい車両重量が増加してしまいました。

ランサーエボリューションXの発売当時に皆が声をそろえていった事がその車重の増加でスポーツ走行には向いていないとまで噂されました。

それでもランサーエボリューションXにはその増加した車重を軽減すべくあちこちに軽量化の為の工夫がされており、外観ではアルミ製のボンネットフード、フロントフェンダー、ルーフなどが、内部的にはエンジンブロックをアルミ合金製にし、軽量化に貢献しています。

しかしこの様な軽量化がされていてもやはり根本的な重量増は克服できず、スポーツ走行をするにはこの車重がネックとなりなかなか好成績を上げる事は出来ないため、軽量パーツの開発がすすめられました。

その軽量パーツの一つが、トランクフードです。

ランサーエボリューションXのボンネットフードはアルミなのですが開け閉めの多いトランクに使われるトランクフードは強度のある鋼板で出来ており比較的面積も広い事から軽量化の対象にされています。

現在販売されているトランクフードは二種類、FRP製とカーボン製があり、どちらも純正のトランクフードより軽量で特にカーボン製のものは約5kg位軽量化する事ができます。

たかが5kgですがリアオーバーハング上にある部分だけにその効果は体感できるほど絶大だと思います。

取り付けにあたっては、基本的にボルトオンで、純正ウィングやテールランプなども問題なく取る付ける事ができますが、やはり強度が落ちるために扱いには注意が必要です。