ランサーエボリューションX　プラグの交換

車のエンジンを効率よく動かす為には、適度に高い圧縮比と最適な混合気、力強い火花が重要と言われていますが、ランサーエボリューションXに搭載されている4B11型エンジンはかなり効率のよいエンジンに仕上がっています。

点火系は電気抵抗のあるプラグコードを廃し、プラグ一つ一つに直接イグニッションコイルが取り付けられているダイレクトイグニッションシステムを搭載し、シリンダー内部に力強い火花を発生させています。

直接火花を発生させているのはスパークプラグですがランサーエボリューションXに標準装備されているのは、ロングリーチタイプという特殊な形状で強い火花を出す事ができるイリジウムプラグです。

イリジウムプラグは、電極先端にイリジウム合金を使用しているので従来の白金よりも先端が細くできるため強い火花を放つ事ができ耐久性もかなりあるのでハイパワーなエンジンに向いていますが高価なためついつい交換するのを躊躇してしまいがちです。

スパークプラグは、消耗品なので定期的に交換する事でランサーエボリューションXの性能をフルに出す事が出来るようになるので、調子が悪くなる前に交換する事をお勧めします。

熱価に関しては、純正はNGK8番相当のものが取り付けられていますがスパークプラグにはなぜか「6」という数字が表記されているので「ランサーエボリューションXのプラグは6番!?」と驚く方もいるそうです。

スパークプラグというものは、車の走りに合わせて熱価を選ぶ必要がありますが、純正の熱価は、街乗り中心での設定ですのでブーストアップしたりタービンを交換している場合には熱価の番手を上げた方が良く、チューニングの度合いにもよりますがNGK9番相当のものに交換した方が良いでしょう。

交換の際に注意したいのが、交換の前にダイレクトイグニッションを外した後に必ずエアーなどでプラグ周りのごみや砂埃を吹き飛ばしてからプラグを外す事です。

ヘッドカバーが付いていても意外と細かなごみや砂が入っているものでそのままではプラグを外した際にシリンダー内にそのゴミや砂が入ってしまうので注意が必要です。