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ランサーエボリューションX ブレーキフルードの交換 | 知らなきゃ損する自動車のドレスアップ
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ランサーエボリューションX ブレーキフルードの交換

ランサーエボリューションXにも装備されているディスクブレーキは、ブレーキフルードの油圧によって作動しているという事は誰でも知っていることだと思いますが、このブレーキフルードはブレーキングの際の発熱の影響をもろに受けてしまうものの一つとして考えられます。

ブレーキフルードが高熱にさらされると、粘度が低下したり劣化が早まったり、更にはブレーキフルードが部分的に沸騰してしまいブレーキ管内にエアが発生してしまう「ベーパーロック現象」が起こってしまいます。

これを防ぐためには、運転方法でもある程度は対処できますが、やはり根本的なブレーキフルードの交換をした方が良い結果が出ます。

ランサーエボリューションXにもともと入れられているブレーキフルードは、DOT規格のDOT4というもので、ドライ沸点230度以上、ウェット沸点155度以上という性能を持っています。

ドライ沸点、ウェット沸点とは、新品状態の水分を含んでいない状態での沸点をドライ沸点と言い、長い期間使用していて水分がブレーキフルード内に混入している時の沸点をウェット沸点と言います。

これらの性能によって現在では、DOT3からDOT5.1までのものが普及しています。

ランサーエボリューションXの場合は純正でもある程度の高温にも耐えられるようなブレーキフルードが入れられているので定期的に純正のものを交換してもよいかと思いますが、ブレーキに負担がかかりやすく、ブレーキフルードも高温状態になりやすいスポーツ走行などをする場合には、DOT5や性能はDOT5と同等ですが内容成分が違うDOT5.1のブレーキフルードに交換する事をお勧めします。

交換には、二人で作業するか、ワンマンブリーダーなどを利用してエアーの混入が無いように慎重な作業が必要になります。

特にランサーエボリューションXのようにABSが装備されているブレーキの場合はリザーバータンク内からエアーが混入してしまうと特殊な機械を使ったエア抜き作業を行わなければならなくなりますので、リザーバータンク内のブレーキフルードは、切らさないようにしてください。




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