安全に配慮したプリウスのルームランプ

トヨタの生産するハイブリッドカー「プリウス」は、先進の駆動方式により普通自動車としては驚異的な燃費が消費者に支持され大ヒット商品となっています。全身を先進の装備で固めたプリウスですが、なぜかルームランプは従来通りの電球で点灯させるとほんのり黄色い光が灯ります。

今時ルームランプはＬＥＤランプにカスタムする時代。新車製造時に予めＬＥＤパーツを組込んでおけば良いのに…と思われるプリウスオーナーもいらっしゃるかも知れませんね。プリウスに限らず、国産車の殆どのルームランプは従来通りのガラス電球ですがこれはやはり意味があるようです。ご承知の通り、ガラス電球はぼんやりとした黄色の光です。もし夜間走行中にＬＥＤルームランプの白く眩しい光が目に飛び込んで来たらどうでしょう？人間の目は明暗順応に少しの時間が必要で、その間ハッキリ見ることが出来ません。条件次第ではプリウスの窓ガラスに乱反射して車外の状態が全く見えなくなってしまう場合もあります。完全に停車してから点灯するのであれば問題無いのですが、走行中に同乗者が点ける場合もありますよね？たかがルームランプですが、自動車メーカーとしては可能な限り安全な車を届ける義務があるのです。

これらの事で「ご自身の使い方で安全であると確信出来るのであれば、ご自身で取付けして下さいね」と言うメーカーのメッセージが感じ取れます。ＬＥＤへの改造は非常に簡単でサービス工場への持ち込みも必要無いレベル。ドレスアップを楽しむのはやはり運転者の自己責任という事なのです。